JFE(5411)含み損のその後|減配後も売らなかった理由と、株価回復で見えたこと

個別株分析

こんにちは。アランです。

以前、【保有銘柄】JFE(5411)含み損▲23%…損切りか保有かという記事で、含み損を抱えたJFEホールディングス(5411)をこのまま持ち続けるべきか、数字を並べて検証しました。あれから約1ヶ月半が経ち、株価にも、私自身の判断にも、それぞれ動きがありました。今回はその「その後」を、結論を先取りせず正直に書いておきます。

この1ヶ月半で株価はどう動いたか

まず数字で振り返ります。取得単価は2,093円・100株で変わりません。

項目2026年6月12日(前回)2026年7月29日(今回)
株価1,613円1,867.5円
含み損益▲48,000円(▲22.9%)▲22,550円(▲10.8%)
予想PER約6.8倍約7.92倍
PBR約0.39倍0.45倍
予想配当利回り4.96%4.28%

含み損は▲48,000円から▲22,550円まで、半分以下に縮小しました。前回の記事で決めた撤退ライン(終値1,450円割れ)には近づくどころか離れていき、逆に「利確・縮小ライン」として決めていた1,900円台まで、あと約1.7%というところまで戻ってきています。次の決算(2027年3月期第1四半期)は2026年8月5日に発表予定で、ここでまた数字が動く可能性があります。

減配のあと、私は結局「何もしなかった」

前回の記事を書いた時点で、JFEはすでに年間配当を100円から80円へ減配していました。「配当100円の前提が崩れたのに保有し続けた」ことを反省点として書きましたが、その後も私は売却していません。

アラン
アラン

「配当には下限があるはずだから、とりあえず出続けるだろう」と思っていますし、「それまでに株価が回復するのでは」とも考えています。決断というより、様子見に近い感覚です。

正直に言うと、これは褒められた投資判断ではないかもしれません。「持ち続けると決めた」というより、深く考えないまま保有し続けた、というのが実態に近いです。売る理由も、追加で買う理由も、どちらも積極的には見つけられなかった。ただ、この「動かなかった」という選択が、結果的に含み損を半分以下まで縮めることにつながったのも事実です。

なぜ私は「動かない」を選んでしまうのか

振り返ってみると、私が売却も追加購入もしなかった理由は、突き詰めれば3つあります。

  • 配当というクッションがあったこと。減配後も年間80円(100株で8,000円)の配当は出続けており、「何もしなくても現金は入ってくる」状態だったため、判断を先送りしやすかったです。
  • 下落理由を構造要因のせいにできたこと。中国の過剰生産という業界全体の問題だと考えることで、「自分の銘柄選びが悪かった」と正面から向き合わずに済んでいた面があります。
  • 損切りを先延ばしにするほうが楽だったこと。▲48,000円を確定させる決断より、「もう少し待てば戻るかもしれない」と考え続けるほうが、その場では精神的に楽でした。

3つとも、冷静に見れば「合理的な投資判断」というより「決断を避けるための理由づけ」に近いものです。今回はたまたま株価が戻ったので結果的に助かりましたが、この3つの理由づけ自体は、下落が続く場面でも同じように出てきてしまう危うさがあると思っています。

日本M&AセンターHDでも同じパターンを繰り返している

実は同じことを、別の保有銘柄でもやっています。日本M&AセンターHD(2127)も取得単価780円・100株で含み損を抱えたまま保有していますが、こちらも損切りラインを決めていません。JFEと並べてみると、私の「動けなさ」のパターンがよく見えます。

項目JFE(5411)日本M&AセンターHD(2127)
取得単価2,093円780円
保有株数100株100株
含み損益(2026年7月時点)▲22,550円(▲10.8%)▲10,350円
損切りライン終値1,450円割れ(前回記事で設定済み)決めていない

JFEは前回の記事で撤退ラインを数字で決めましたが、日本M&Aセンターについては、恥ずかしながらまだ何のラインも決めていません。「数字で判断する」と言いながら、決めた銘柄と決めていない銘柄がある。この記事を書いていて、自分の一貫性のなさに気づかされました。

「動かない」が正解だったのか、結果論との向き合い方

結果だけ見れば、株価は回復し、含み損は縮小しました。しかしこれは結果論です。前回の記事で下落理由として挙げた「中国の過剰生産・安値輸出」という構造要因は、この1ヶ月半で解消したわけではありません。地合いが良かっただけの可能性もあり、来期の中間決算で増益計画が崩れれば、含み損が再び拡大することも十分あり得ます。

「配当に下限があるはず」という私の判断も、精緻な分析というよりは願望に近いものでした。それでも今のところ結果オーライになっている、というのが正直なところです。「何もしない」を結果的に正当化してしまう前に、この点は自分への戒めとして書いておきます。

次の判断ポイントが近づいている

前回の記事で「利確・縮小ライン:1,900円台」と決めていましたが、2026年7月29日終値の1,867.5円は、そのラインまであと約1.7%まで近づいています。撤退ラインを割ったときの判断は決めていましたが、利確ラインに届いたときにどうするかは、正直まだ決めきれていません。買値の2,093円まで戻すことにこだわってポジションを持ち続けるのか、それとも決めたとおり一部を利益確定するのか。次の記事までに、ここは自分の中で結論を出しておきたいと思います。

NISA枠で持っているという、もう1つの事実

書き添えておきたい事実がもう1つあります。JFEを含め、三菱HCキャピタルや日本M&AセンターHDなど、私が保有している個別株はすべてNISAの成長投資枠で保有しており、特定口座は使っていません。

これは裏を返すと、JFEの含み損は他の株の利益と損益通算できないということです。特定口座であれば、利益が出ている銘柄を売って損失と相殺し、税負担を抑えるという選択肢もあります。しかしNISA枠である以上、含み損はただ含み損として抱えるしかありません。非課税のメリットを取るか、損益通算の柔軟性を取るかはトレードオフで、私は前者を選んでいる形になります。今のところこの制約を意識して売買判断を変えたことはありませんが、含み損を抱えたままNISA枠を長期間占有し続けることの機会費用は、正直まだきちんと考えられていません。

なお、自己資本比率(前回44.4%)とアナリスト平均目標株価(前回1,962円)については、今回のタイミングでは最新値を確認できませんでした。次に数字を見直すときの宿題にしておきます。

含み損と付き合っている方へ

JFE以外にも、私は日本M&AセンターHD(2127)を含み損で持ち続けていますが、こちらも損切りラインを明確に決めないまま保有を続けているのが実態です。「売る基準・持ち続ける基準」を銘柄によらず整理したい方は、含み損との付き合い方|売る基準・持ち続ける基準を初心者向けに解説も参考にしてください。高配当株全般の考え方は高配当株投資の始め方 完全ガイドでまとめています。

含み損は、抱えている間は答えが出ません。今回書いたように、私自身「決断した」というより「様子見しているうちに株価が戻った」というのが実態です。同じように動けずにいる方の判断材料に、少しでもなれば幸いです。

※本記事は私個人の投資記録と分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

それでは。

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