こんにちは。アランです。
「米国株を始めたいけど、何を買えばいいかわからない」「個別株は難しそうで手が出ない、でも何もしないままは不安」——こういった悩みを抱えたまま、気づけば1年が過ぎていた、という人は意外と多いです。
実は、その迷いはほぼ1つの答えで解消できます。低コストのインデックスファンドを、新NISAで毎月積み立てる。これだけです。
難しい銘柄分析も、決算書を読む必要もありません。この記事では、米国株インデックス投資を実際に始めるための3ステップを具体的に解説します。
ただ、私はこの結論に最初からたどり着いたわけではありませんでした。私が初めて買った米国株は、インデックスファンドではなくアップルの個別株です。

自分も最初は右も左もわかりませんでした
投資を始めたのは、飲食店で働いていた頃です。お金がなくて、「お金持ちになりたい」という動機でした。将来が不安でSNSで情報を集めたり、資産形成の本を買ったりしながら、なんとか投資を始めようとしていた時期です。
そこで最初に買ったのがアップルでした。名前を知っている会社で、伸びそうだと思ったからです。そして数年後、そのアップルを売りました。
ここは正直に書いておきます。私はそのアップルをいくらで売って、結局いくら得したのか損したのかを覚えていません。記録を取っていなかったからです。
順番としては、きれいな「個別株で失敗したから積立に乗り換えた」という話ではありません。アップルを持っている途中でS&P500の積立を始めていて、アップルを売ったのはそのあとです。ただ、結果として手元に残ったものははっきり分かれました。数年持った個別株は損益すら記憶に残っておらず、その後に始めた積立は今も続いています。これが、私が積立を中心にしている理由です。
同じところで止まっている方に向けて、その3ステップをお伝えできたらと思います。

ステップ1:初心者が選ぶべき米国株インデックスファンド——信託報酬0.1%以下が鉄則
インデックスファンドを選ぶとき、最初に確認すべき数字が「信託報酬(手数料)」です。
信託報酬とは、ファンドを保有しているあいだに毎年かかるコストです。0.2%と0.05%の差は小さく見えますが、100万円を20年間運用すると、その差だけで30万円以上変わることがあります。長期投資では、この積み重なりが最終的なリターンに大きく影響します。
2026年現在、主要なS&P500連動ファンドの信託報酬は0.1%を大きく下回るものが出ています。まずは以下の3本を押さえておけば十分です。
| ファンド名 | 連動指数 | 信託報酬 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500 | 約0.09% | 米国大型株500社に分散 |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCI ACWI | 約0.05% | 全世界約2,900社に分散 |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | S&P500 | 約0.09% | バンガード社ETF経由で運用 |
米国株に絞りたい場合はS&P500連動、世界全体に分散したい場合はオール・カントリーが定番です。どちらも信託報酬が0.1%以下であれば、長期的なコスト差はほぼ誤差の範囲に収まります。

私はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選びました
理由は、何年後でもアメリカ株が結局は安定するだろうと思ったからです。アップルという1社に賭けて、その結果すら記録できなかった人間としては、「500社まとめて買って、あとは判断しない」という形のほうが自分に合っていました。
ステップ2:新NISAで米国株インデックスを始める具体的な手順
ファンドが決まったら、次は口座を開いて積み立てを設定するだけです。投資を始めるなら、新NISAを使うのが前提です。
新NISAでは、年間360万円まで投資した利益が非課税になります。通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。100万円の利益が出た場合、通常口座なら約20万円が税金として引かれますが、NISA口座ならその20万円がそのまま手元に残ります。詳細は金融庁のNISA特設ページで確認できます。
新NISAには「つみたて投資枠(年間120万円)」と「成長投資枠(年間240万円)」の2種類があります。インデックスファンドへの積み立てには「つみたて投資枠」を使うのが基本です。
- ネット証券(SBI証券または楽天証券)でNISA口座を申込む
- 本人確認書類を提出(スマホのみで完結、最短1週間)
- 「つみたて投資枠」でファンドを選び、毎月の積立額を設定する
- あとは自動で積み立てられるため、基本的に放置でOK
月1万円からでも始められます。金額より「続けること」の方が重要です。毎月積み立てる仕組みについてはドルコスト平均法の仕組みと効果で詳しく解説しています。
私の実際の設定を公開します
参考までに、私が実際に組んでいる設定をそのまま書きます。
- 商品:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 金額:月3万円
- 枠:NISAのつみたて投資枠
- 証券会社:SBI証券
SBI証券を選んだ理由は、当時からネット証券でナンバーワンだったので安心感があった、というだけです。比較検討らしいことはしていません。今でもこの選択で困ったことはないので、口座選びで何日も悩むくらいなら、どちらか決めて先に進んだほうがいいと思っています。
始めたのは新NISAが始まる3年前、旧つみたてNISAの時代でした。当時は制度の上限だった月33,333円で設定していて、子どもが生まれて出費が増えたときに今の月3万円へ下げています。やめたことは一度もなく、下げただけです。この話はドルコスト平均法の記事に詳しく書きました。
ステップ3:暴落時に売らないための米国株インデックス投資の心構え
インデックス投資で最大の失敗パターンは、暴落時に売ってしまうことです。
過去を振り返ると、リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)でS&P500は一時的に30〜50%下落しました。しかしその後どちらも回復し、過去最高値を更新しています。途中で売らずに持ち続けた人が、最終的に一番得をしているのが歴史の結果です。
頭でわかっていても、資産が実際に半分近くになると売りたくなります。そうならないための仕組みを2つ作っておくことが重要です。
① 投資に回すのは「10年以上使わないお金」だけ
生活費の6ヶ月分と、3年以内に使う予定のあるお金(車の購入費・教育費など)は投資に回してはいけません。暴落しても焦らずにいられるのは、生活に影響がないお金で運用しているからです。

私は楽天口座をメインバンク SBI口座を投資用バンクとしてわけてます
暴落時に資金がどんどん減っていくのは、想像以上にストレスがかかるものです。
実際に私がストレスを感じたのは、積立ではなく個別株のほうでした
書いておきたいのは、この数年で私が本当に悩んだのは、つみたてのほうではなかったということです。
私は個別株も持っています。JFEホールディングス(5411)を2,093円で100株、日本M&AセンターHD(2127)を780円で100株。どちらも今も含み損を抱えたままです。JFEは減配もありました。この2銘柄については、売るか持つかを何度も考えました。
一方でS&P500の積立は、この間ほとんど口座を開いてすらいません。暴落のニュースを見て不安になった日はありますが、設定を変えようと思ったことはありませんでした。自分で選んだ銘柄には判断の責任がついてまわりますが、「500社を機械的に買う」設定には、そもそも判断する余地がないからだと思っています。
暴落時に売らない仕組みとして一番効いたのは、心構えではなく「自分が判断しなくていい形にしておくこと」でした。この対比は個別株はやめてインデックスだけにすべき?に詳しく書いています。
② 毎月の自動積立設定にして「考えない」仕組みを作る
毎月自動で積み立てる設定にすれば、「今月は下がっているから買いたくない」という感情が入り込む余地がなくなります。下落時はむしろ同じ金額でより多くの口数を買える局面です(ドルコスト平均法)。
自動積立にしておくと、毎日チャートを見る必要もありません。月に1回、残高を確認する程度で十分です。自動化をさらに活用したい場合は、ほったらかし投資術もあわせて参考にしてください。
まとめ:米国株インデックス投資はシンプルに続けることが最大の戦略
- 信託報酬0.1%以下のS&P500か全世界株ファンドを選ぶ
- 新NISA(つみたて投資枠)で口座を開き、毎月自動積立を設定する
- 「10年以上使わないお金」だけ投資し、暴落時も売らない仕組みを作る
最初の一歩は、ネット証券のNISA口座開設です。SBI証券か楽天証券でどちらでも問題ありません。口座開設は無料で、スマホだけで完結します。
難しい銘柄分析は不要です。低コストのインデックスファンドを新NISAで積み立て続けるだけで、複利の力が働き、長期的に資産を増やせる可能性は大きく高まります。
私は最初にアップルを買い、数年持って、損益も覚えていないまま手放しました。同じ時期に始めた積立のほうは、いま何をいくら持っているかを即答できます。その差が、自分にはどちらが向いているかの答えでした。
それでは。



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